2016年5月9日月曜日

【マインドフルネス 本の紹介】“親と子どものためのマインドフルネス” 

【本の情報】
題名  : 親と子どものためのマインドフルネス
著者  : エリーン・スネル
訳者  : 出村佳子
出版社 : サンガ
発行年 : 2015年
http://www.samgha-ec.com/SHOP/300250.html

【どんな本か】
子どもとおとなが一緒に楽しみながらマインドフルネスを生活の中で実践していくアイデアが、豊富に紹介されています。

【この本を紹介するねらいは…】
ここでは、子どもや子育て中のおとなだけにお薦めする、というのではなく、すべての人々にとってのマインドフルネスへの“入り口”として、この本をご紹介したいと思います。

イメージが浮かぶようなやさしく柔らかいことばや、遊び心あふれるエクササイズなど、マインドフルネスに気軽にふれられる一冊です。


【読みかた・使いかたについての提案】
本を読む時間がないとき・読むのが苦手なかたは…
エクササイズのための音声ガイドCDが付いているので、それを聴きながら、実践してみることが可能です(CDの使いかたは… 41ページ に書かれています)。

収録内容は…
01 静かにすわろう 基本のメディテーション
02 子どものカエル 基本のメディテーション
03 呼吸に気づこう 注意をおなかに向ける
04 スパゲッティ・テスト からだのリラックス
05 ストップ・ボタン 自動的な反応をやめる
06 いやな気持ちの手あて
07 安全な場所 ビジュアライゼーション
08 悩みのベルトコンベア 思考や悩みが止まらないとき
09 思いやり
10 こころの部屋の宝物
11 ゆっくりおやすみ
(エクササイズの名前からも、この本にあふれる”楽しむ気持ち”が伝わってくるように思います。)


【印象に残ったことばの引用】
冒頭に、著者エリーン・スネルさんご自身の子育てにまつわる、印象的なエピソードが紹介されています。お嬢さんが5才のころ、なかなか寝つけなかったある晩のできごとです:

(“1 マインドフルネスってなに?” 32~33ページより)
娘はあたまのなかでいろいろなことを考えつづけ、なかなか眠れなかったのです。
もう遊んでくれないティムのこと、…

(中略)

しばらくたってから、ふと気づきました。

次から次へとあたまに浮かんでくるわずらわしい考えに注目するのをやめ、あたまからおなかへゆっくり意識を移していけば、もしかするとそのうちこころが落ち着くのではないかしら、と。

そこで、娘に、あたまからおなかへ意識をゆっくり移していくように言いました。

おなかには、考えがありません。息が出たり入ったりしているだけです。息がそっとおなかをふくらませ、そっとへこませています。静かに、おだやかに動いています。このゆったりとした動きが、娘を落ち着かせ、眠りにつかせていったのです。


これから先、また機会をあらためて、新しい投稿で、この本のところどころに散りばめられた、遊び心にみちたエクササイズをご紹介できれば、と考えています。

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